2010年1月、やっとレストアも終わり、いよいよ車検場に車両を持ち込み車検とナンバー取得です。
車検に備え、エンジン調整とエンジンオイル交換をしようとしてエンジンの暖機運転をしていたら
異変が発生しました。
急に、エンジンのオイルパン付近からオイル漏れがしてきました。
調べてみると、どうもクランクのフロント側とリアー側のオイルシールから
オイル漏れが発生している様でした。
そして、オイルの量をレベルゲージで計ってみると、何とオイルの量が増えていました。
??なんでだろう??キッネにつままれた様で・・・理解できませんでした。
エンジンオイルを抜いてみたら??どうもガソリンが混じっているようでした。
早速、原因追及・・・原因としては、
1番目にキャブレターからのガソリンのオーバーフロー?2番目にガソリンポンプの故障?
パオに使用しているガソリンポンプは、機械式でエンジン回転の動力を利用して作動させるポンプで、
ダイアフラム式と言い、構造的には中に薄いゴムの幕があり、
エンジンから取り出した動力(カム)を利用して脈動させ、
燃料タンクよりキャブレターまでガソリンを送ります(人間の心臓と構造が同じ)
現在のポンプは、電気式のガソリンポンプが主流です。
先ず、キャブレターを取り外し、分解をしてチェックしてみましたが問題なし・・・
次に、ガソリンポンプを取り外し、分解してみたら・・・ダイアフラムのゴムが老化して穴が開いて、
そこからガソリンがエンジン内部に入ってしまったんです。
これで、納得、納得・・・
悪いことに、パオはエンジンヘッド側から動力を取り出しているので、
ガソリンポンプが壊れると(原因は、ほとんどゴムの老化)
シリンダーヘッド側からガソリンがエンジン内部に流れてしまいオイルパンに溜まってしまいます。
対策としては、電気式ガソリンポンプと交換等を考えましたが、
オリジナルを大切にしたいと思いますので新品を購入して取り付けます。
あと、エンジンのオイル漏れの修理です。
エンジン・フロント・リアー側のオイルシールですが、ガソリンが入ってしまっているので、
オイルシールのゴムの部分がダメになっているので交換することにし、
エンジンを取り外し分解修理をすることになりました。
主な作業内容は、フロント・リアーオイルシール交換、ついでにタイミングベルト、
ウォーターポンプ交換、等です。
早速作業開始し、2010年4月に作業終了、完成いたしました。
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